手書き製図とCADのメリットデメリット
手書き製図は、初期費用をさほどかけなくてよいという利点はありますが、製図を描く人の能力によるところが大きく、一人前になるまで多くの時間がかかります。さらに、製図の修正は、消しゴムを使って行うので、正しい線を消してしまったりと正確性が担保されないケースがあり、作業効率も落ちます。
それらのデメリットを補えるのが、設計支援システムであるCADです。「設計支援」という名の通り、ヒューマンエラーをカバーする仕組みが搭載されているので、経験が少ない方でもより正確に製図できるほか、データを関係者と共有しやすいのがメリットです。CADのデメリットは、導入が高額になりやすいことです。製図が簡単にできることで、うっかりミスが起きやすいのも難点です。
CADを導入する際におさえておきたいこと
CADは、導入コストが高くなる傾向があるため、導入する目的を詰めておく必要があります。CADは、さまざまな種類のものが開発されているので、自社に最も適したCADシステムを選ぶことが大切です。建築や製品開発、機械設計など、特定の分野に特化したCADがあり、取引先が用いているなど、データ共有がしやすいものを選ぶと間違いありません。自社が所属する業界や行う業務にマッチしたCADを選ぶとともに、CADを使って解決したい問題を明確にしておくと、選定しやすいでしょう。導入前に現時点でのワークフローを確認し、ボトルネックになっている部分や人員が多く割かれている点を把握しておくと、最適なシステムを選べるはずです。
電気CADは、正しく操作をするためにある程度のスキルが必要となりますが、複雑な電子回路や配線などをモニターで立体的に確認できるといったメリットがあり多くの現場で普及しています。