消泡剤とは?身近なあの食品にも使用されている!
皆さんは「消泡剤」という言葉を知っていますか?消泡剤とは、微量で泡を消すことができる添加物のことです。産業界において泡の発生はトラブルの元となるので重宝されています。消泡剤は、日常生活では聞き馴染みがないかもしれません。しかし、実は身近にあるのです。例えば、消泡剤が「豆腐」にも使われていることをご存知でしたか?市販の豆腐には気泡が入っていないものが多いですよね。あのつるんとした質感は、消泡剤があってこそ作れるのです。
泡を消す!3つのメカニズムについてわかりやすく解説
そもそも、泡とは液体が膜になって空気を包んでいる状態のことを指します。消泡剤は、この薄い膜に化学的なアプローチをし、泡を不安定な状態にすることで消失させるのです。このメカニズムは、3つの作用に分類できます。1つ目は、破泡作用といって、膜の弾性を失わせて破泡させるもの。2つ目は、膜の安定化を阻害して泡を生成させない抑泡作用というもの。3つ目は、脱気作用といって、気泡を一つの大きな泡に結合させることで、その浮力で液体中から空気を抜く作用です。
消泡剤の種類!どんなものがあるの?
消泡剤の種類は主に3種類として、オイルタイプ、活性剤タイプ、エマルジョンタイプがあります。一般的にオイルタイプは破泡性、活性剤タイプは抑泡性、エマルジョンタイプは脱気性に優れていると言われていますが、単独の特徴では十分な効果を得られないことがあります。その場合には、併用などもオススメです。
消泡剤の効果は絶大!特徴をおさえて適切な使用を。
ここまで、消泡剤の3種類を紹介してきました。全ての種類に、それぞれ長所と短所が存在します。併用なども視野に入れつつ、十分な効果を得るための消泡剤を探してみると良いでしょう。
消泡剤の成分には、シリコンや鉱物油などが入っています。用途に合わせて成分も変えているため、食品や医薬品に用いられても安全です。